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「まだ結婚しないの?」アラサー女子がイラっとする正月・お盆の実家帰省


お正月やお盆は親族が集まる時期。滅多に会わない間柄でもあるので、当然話しの話題はそれぞれの近況になりがち。その中の定番中の定番に「いつ結婚するの?」「まだ結婚しないの?」があがってくる。

私には私のペースがあるので、お節介は辞めて欲しいと思いつつ、軽く受け流す人もいれば、執拗な親族に根負けして、いろいろ話さざるを得なくなる人も・・・


・「結婚して子供がいる姉と何かと比較。『お姉ちゃんはちゃんとしてるのに、〇〇ちゃんは結婚いつかな』って、毎回のように説教される」(28歳女性)


・「『高望みしすぎじゃない?自分の年齢も考えたら?』って、嫌味のように言われる」(32歳女性)


今日はそんな親族がどうしてこの定番の質問をしてくるか、その心理に迫ります!

もはや暴言だ!


          目次


余計なお世話!親族からの「まだ結婚しないの?」


昭和時代であれば、お見合いなどが当たり前で、そこで出会った方とお付き合いし、結婚し、子供を作るのが、日本人誰もが進むべきライフコースでした。

しかし時代は令和。

価値観は多様化、男性と出会う方法も様々となりました。中には結婚をせずにお一人様で自分の人生を楽しむことも一つの選択肢。2000年の国勢調査では女性の生涯未婚率は5.8%でしたが、2020年の国勢調査には、女性の生涯未婚率は16.4%と大幅UP!100人いれば16人は生涯独身ですごすようになっています。

その時代に生きている女性ですので、結婚をすることが当たり前と思っていない女性もいますし、したくてもなかなか出来ないということも。


なので、そんな背景を無視してズケズケと「まだ結婚しないの?」という質問にはいら立ちますよね。「私の何を知っているの?」っと。まさに余計なお世話なんです。



同調圧力


ではどうして親族はこんな定番の質問をしてくるのでしょうか。

それは多くの日本人にある「同調圧力」が関係しています。


同調圧力とは簡単に言えば、「みんなこうしてるんだから、あなたもこうしてね」と圧力をかけること。意識的にやっていることもあれば、無意識にやっているケースもあります。

女性だと代表的なものでランチなどが。「みんなで外にランチに行ってるので、あなたも一緒にくるよね?1人で休憩室でお弁当とかじゃないよね。」という感じ。


この同調について実験を行い証明した人がいました。それは心理学者のアッシュ。人は自分では間違っていると思っていても大多数の人がその間違った答えを選べば、周りに合わせて自分も間違った答えを選んでしまうそうです。

人は自然と多数派に合わせてしまう心理を持ち合わせているのです。


考えても見てください。100人中16人が生涯未婚の方なら、84人は結婚をしているということです。そうなると結婚している人が多数派となり、多くの人の「当たり前」となりますよね。日本人はこの当たり前が大好き!みんなと一緒というのに安心感すら覚える人もいます。


なので、親族にとっては結婚している方が人数が多いので(多数派)、「結婚する」のが当たり前となるのです。


だから本人にとっても無神経だと思える「まだ結婚しないの?」がズケズケと言えてしまうんですね。


ステレオタイプ

ステレオタイプとは、多くの人に浸透している先入観、思い込み、認識、固定観念、レッテル、偏見などのことです。今の50代や60代の方々は「女性の幸せは結婚」といわれていた昭和時代だったため、「結婚=幸せ」の固定観念があり、もちろん全員ではありませんが、「結婚=幸せ」というステレオタイプに縛られている人が多々見受けられます。

そんな人から見たら、結婚しないあなたは不思議に見えることでしょう。


心理的リアクタンス


人間はいつも無意識のうちに「自由でありたい」と思っていて、その自由が制限されそうになると抵抗する気持ちが生じます。これを心理的リアクタンスというのですが、親族に「結婚しないの?」「早くしなさいよ」と説得をされると独身の自由が制限されることになるので、それに反抗したくなってしまいます。だからこのテーマの質問にはイライラやモヤモヤした感情が生まれてしまうんですね。


最後に


余計なお世話ともいえる、「まだ結婚しないの?」をテーマにお届けしました。

同調圧力、ステレオタイプ、心理的リアクタンスという人の心の動きを知ることで、不快な思いをせずにうまくかわすことも出来ます。

是非とも、うまく活用してみてください。

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